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Sunday, July 8, 2007

志のままに


赤ん坊の時の大やけどで清作の左手指は全部くついていた。清作はハンディと戦いながら、一生懸命に勉強した。学校の先生も友達も清作の姿に感心し、なんとか力になりたいと思い、清作の左手をなおすため、手術に必要なお金を出し合った。

手術は成功し、指先はなくなったが、指は自由に動いた。清作は感激した。自分も医者になって体の不自由な人や病気で苦しんでいる人を助けようと決意する。この清作が後の世界的に有名な医学者、野口英世である。

野口英世は、世界中をまわっていろいろな病気の原因とその治療法の研究をした。特に梅毒と中南米流行していた黄熱病の研究に力を入れた。英世の作った薬は多くの人々の命を救った。

ところが、アフリカの黄熱病にはこの薬はきかなかった。英世は苦しんでいる人をそのままにしたくなかった。もう50歳を過ぎていた英世は、アフリカの人々がほしがっている新しい薬を作るつもりで、アフリカに渡った。しかし、自分も黄熱病にかかってしまい、51歳で亡くなった。最後まで少年時代の志のままに生きた英世だった。

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